女小僧
前に書いた記事に、自分のことをなんとなく「女小僧」と書き表したが、ふむ、なかなか言い得て妙である。
一体どんな文脈でそんな事を言ったのか思い出せないが、きのう母親と台所でお好み焼きの準備をしていたときに、
「私は、男でもないし、子どもでもないけどね。」
と、言った。すると母は、
「じゃあ、大人の女じゃない?」
と、言った。
「ほ、ほんとうだ!」
と、めちゃくちゃ驚いた。なぜなら、自分と「大人の女」の間には、あまりにも隔たりが・・・あった。悔しいがそれが事実だった。
男じゃないし、子どもじゃないのに、その反対にあるであろう「大人の女」では、明らかにない!こんな数学の問題があった気がする。そう、これはきっと数学的ななにかだ!数学的ななにかの欠如によって、私は男でも子どもでもなく、大人の女でもない、もはや落ち着く場所のない何者かになってしまったのである。わかった、そうだ。なぜなら、「男ではなく、子どもではないもの」=「キャベツ」でも別に成り立つではないか。つまり、私は、「大人の女」ではないが、「キャベツ」に代わる何かであると考えて良い。
なにはともあれ、この母とのやり取りは衝撃だった。「男ではなく、子どもでもないものってなーんだ?」と問うと、「大人の女」という解が求められたのである・・・。さらに、実際にはその解が自分に適用できなかったのである・・・。人間の大きな種別である「大人」「子ども」「男」「女」では全然足りなかったのだ・・・。
だとしても、いつかは「キャベツ」の代わりに「大人の女」になってみたい。(いや、キャベツではないが)
一体なんだっていうんだろう。